ニュースとは何

ニュースというのは、結局どういうものだろう。最近よくわかんなくなっちゃった。というか、確か『ニュース』という従来の意味が変わりつつある。

去年同時期の僕は、ブログなどという『新メディア』はほとんど読んでなかったし、ニュースというものは新聞の記事、テレビの番組、いわゆる放送メディアばかりだったんだ。もちろんインターネットを毎日のように使っていたんだけど、『ニュース』というのは決まった意味で、『空から落ちる』というイメージで、自分とは直接な関係のないものだったんだ。

でも今の立場から見ると、この一年間でメディアに対しての視点がだいぶ変わってきたというのに気がついた。それはどうしてかというと、やっぱりブログの世界に入ったんだから。新聞はインターネットでもあまり読んでないし、テレビはたまに見るけど、それはニュースではなく、単なる楽しみのために、というわけだ。

で、ブログの世界というのは、どいうところだろうね。まぁ、やっぱり違う。というか、規模が違う。もちろんすごい人気のある(アイドルなどの)ブログもあるけど、ほとんどはそうじゃないと思う。2、3人の読者しかないブログもあるでしょう。

そういうふうに考えると、今まで数万人の視聴者の従来メディアの人々が、こういうローカル規模のソーシャルメディアについては『分かってない』というのは当たり前なことだ、と僕は思う。

それから、従来メディアとは違って、ブログというのは上からコントロールすることのできないものだ。anti-monosというブロガーがこれについてこういうふうに書いた

既存のマスコミが絶対に理解できない、かつ生理的にも受け付けられないネットの特徴は「編集権を読者に委ねている」ということ。新聞、ラジオ、テレビと既存のマスコミはすべてニュース価値をマスコミの側で判断し、それを受け手に与えるという構造だった。何をどう扱うかは最初から最後まで、すべてマスコミ次第。つまり「編集権を完全にコントロールできる」状態。言い方を変えれば完全なる「押し付け」だ。だから、マスコミはブログやSNSなど受け手の側が発信、編集するというのは生理的にも受け入れられない。

そうそう。

『ニュース』という概念自体が変貌しつつある。次のエントリーでこの話を続ける。